ページ番号1033396 更新日 令和4年3月1日
令和4年1月19日(水曜日)、文化会館で地域防災力向上に向けた講演会「地震から命を守る〜地域で助け合う防災〜」が開催されました。
講師の本多誠一郎さんは、気象庁の職員で、松代地震観測所長、地震動予測モデル開発推進官、宇都宮地方気象台長等を務め、令和3年3月に定年退職されました。同年4月再任用により東京管区気象台で地震津波防災官を務める地震、津波の専門家です。
コロナ禍での開催であることから、入場時体温測定や手指の消毒、間隔をあけて全席指定席とするなど、厳重な感染症対策を講じ、当日は自治会や自主防災組織の代表者の皆さんや民生委員・児童委員など地域の支えあい活動に関わる方、さわやかクラブ流山(流山市老人クラブ連合会)の皆さんや市民の方などおよそ180人が参加しました。
[画像]地域防災力向上講演会(119.3KB) 講演は、「地震とは何か、地震はなぜ起こる」「地震を観測して防災情報を発表する」「地震と大切な人の命を守る」の3部構成で行われました。
最初に、地震発生の仕組みの説明がありました。地震は、地下の岩石の急激な破壊(断層運動)により発生するもので、日本周辺には5つのプレートが存在し、各プレートがぶつかり合うことで地震を引き起こすこと、プレート境界以外でもプレート内の活断層で発生する地震があること、日本では震度1以上が年間約2000回、震度5弱以上で年間約10回発生する、世界でも有数の地震多発地帯であることなどのお話がありました。
続いて、地震が発生した際に、津波発生の有無や各地の震度や地震の規模を示すマグニチュードなどの情報を迅速に気象庁が発表する仕組みについて講演がありました。
現在は、全国各地の無人観測施設で機器による観測を行い、震度、地震波形、津波波高(潮位)、津波観測データなどが通信回線で送られ、震度速報(震度3以上を観測した地域名など)は地震発生から1.5分で、津波情報(津波の到達予想時刻と予想される津波の高さ)は2〜3分で、地震情報(震度とマグニチュードなど)は5分程度で発表されると説明がありました。
私たちができる地震への事前の備えとして、命を守るためには家屋の耐震化が大切なことや、過去の地震で家具や家電の転倒により人的被害が大きくなったことを踏まえ、特に寝室での家具類の固定が大切と訴えられました。
また、家族間で地域の避難所や避難経路、安否確認方法を確認しておくこと、被災後の情報収集のために、例えば手回しで充電できるラジオなどを準備しておくとよいこと、非常時の持ち出し品や備蓄品を備えておくことなどのお話がありました。
大地震発生直後の救出や救護活動では地域での助け合いが必要で、普段からの地域でのコミュニティ作りが災害時の助け合いにつながるとお話がありました。
参加者の方からは、地域での支え合い活動に関して「日頃から近くの人とコミュニケーションを取ることがいざという時の支え合いにつながる」「住民同士のコミュニティ作りに積極的に取り組む必要性を感じた」など、地域でのコミュニケーションの重要性を再確認したという意見が寄せられました。
市は今後も地域防災力の向上や支え合い活動の推進に向け、社会福祉協議会や自治会・自主防災組織などと連携して取り組みます。
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