ページ番号1031476 更新日 令和3年6月26日
令和3年5月29日(土曜日)、生涯学習センター(流山エルズ)多目的ホールで「小林緑さんのトーク&女性作曲家コンサート ポリーヌ・ヴィアルド生誕200年をめぐって ヴィアルド母子と同郷のルイーゼ・アドルファ・ルボーの室内楽」が開催されました。講師は、歴史に埋もれた女性作曲家の楽曲を発掘・研究されている国立音楽大学名誉教授の小林緑さんです。コンサートは、小林さんの女性作曲家についての講演と女性作曲家の作品の演奏の2部構成で開催されました。
[画像]イベントの様子(23.3KB)長らく女性作曲家の研究をされてきた小林さんは講演の中で「音楽室に飾られている作曲家の肖像画は、男性ばかりという印象があります。しかし、時代ごとに優秀な女性作曲家が存在し、当代の人気を博して多くの楽曲を残しています。その作品や存在が次代に残らなかったのは、性別による差別があったからです。今年は高名な女性作曲家の代表ともいえるポリーヌ・ヴィアルド生誕200年。彼女の存在と音楽は同時代の芸術家、ツルゲーネフやジョルジュ・サンド、ショパンらに大きな影響を与えました」と語りました。
[画像]イベントの様子(26.5KB) 次に、佐藤久成さん(バイオリン)、江口心一さん(チェロ)、村田恵子さん(ビオラ)、内門卓也さん(ピアノ)を迎え、ポリーヌ・ヴィアルドやその子どもたち、同時代のルイーゼ・アドルファ・ルボーの作品などを演奏しました。
スペインにルーツを持つポリーヌ・ヴィアルドの作品は、とても情熱的で、古さを全く感じさせない現代的な要素もあり、演奏者の個性が際立つ素晴らしい演奏でした。
小林さんは「女性作曲家たちは、夫の仕事で各地を転々としたり、子育てや家事、生活の不安に追われたり、音楽だけに専念できる環境ではなかったそうです。それでも自らの音楽を諦めず、素晴らしい楽曲を世に送り出し続けた人生は、現代を生きる私たちにとって大きな励みになります。女性作曲家の音楽と人生は、まさに今を生きる私たちへのエールになります」と締めくくり、好評のうちに演奏会が終了しました。
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