ぐるっと流山 第33回 子育てコンサート


ページ番号1030448  更新日 令和3年4月3日


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 令和3年3月20日(土曜日)、文化会館で第33回子育てコンサートが開催されました。昨年の3月に開催する予定だったこの子育てコンサート。新型コロナウイルス感染拡大により開催中止になってしまいましたが、今回は来場者数を抑え、検温やアルコール消毒を徹底するなどの感染対策をして開催。33回目の開催となる今回は、桜のつぼみも膨らみ始めた薄曇りの中、事前予約した195人の親子がコンサートを楽しみました。出演のあっぷる隊°も半分以下に人数を減らし、飛沫対策のため、マスクを着用しながら演奏するなどの工夫を凝らしての開催となりました。

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 平成19年に約4人のメンバーで結成されたあっぷる隊°(あっぷるぱい)も、今では40人を超える大所帯となっています。当時の練習風景となっていたおんぶの赤ちゃん、ゆりかごで眠っていた赤ちゃん、兄弟姉妹のように仲良く遊びまわっていた子どもたちも皆それぞれが大きくなり、数年はコンサート演出のひと役を担ったり、ママと一緒に舞台で演奏したりするまでに成長しました。幼い子どもを連れて参加する新しいメンバーも加わり、令和元年末にそれまでのバンド名「ママさんブラスあっぷる隊°(あっぷるぱい)」を「あっぷる隊°(あっぷるぱい)ファミリーウインドオーケストラ」に変更しました。

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 平成21年から子育てコンサートに出演しているおおたか静流さんは、東京生まれで七色の声を操る無国籍、ノンジャンルのシンガー&ボイス・アーティストです。数百曲におよぶTV・CMでの歌や絵画、朗読、ダンスとのコラボレーションなどジャンルを超えた音楽活動をされています。「声のお絵描き教室」主宰、NHK-Eテレ「にほんごであそぼ」にレギュラー出演中です。

[画像]ああすさん(65.6KB)

 Asu(ああす)さんは幼少のころからピアノを学び、独学で作詞・作曲をはじめ、アメリカでの6年間の留学を経て、平成20年にメジャーデビューを果たしました。平成23年にソロアーティストとして活動を開始。さまざまなアーティストへの楽曲提供やテレビドラマ、テレビアニメの楽曲制作など、作詞・作曲家としても活躍しています。この日はピアノソロ「Alfie」も披露していただきました。

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 コンサートはあっぷる隊°の手遊びうた「ぐーちょきぱー」「大きな栗の木の下で」「むすんでひらいて」とみんなが知っている手遊びで始まり、子どもたちと一緒に大人たちも笑顔で参加していました。恒例となっているおおたか静流さん、Asuさんとあっぷる隊°の合同演奏のスタートの曲「でんでらりゅうば」では、あっぷる隊°お手製の華麗な白い龍が登場し、会場を練り歩き盛り上げていました。

[画像]読み聞かせの様子(68.7KB)

 続いて、絵本「トペラトト」(田島征三、おおたか静流作)の読み聞かせです。今回のテーマ「おいしいおもいで! たのしい音楽! トペラトトに会いにいこう」のトペラトトとは思い出を食べるお化けの名前です。子どもが少なくなった新潟県内の小さな集落にある真田小学校が廃校となり、国際芸術祭「大地の芸術祭 越後妻有アートトリアンナーレ」でアーティスト田島征三さんによる「空間絵本」として再生されたことから始まりました。おおたか静流さんの朗読に合わせて舞台上には絵本が映し出され、かわいいお化けのお話に子どもたちは引き込まれているようでした。絵本が終わると「トペラトトのおどり」の歌が始まり、舞台上には大きなトペラトトが登場しました。これはあっぷる隊°のメンバーが手作りしたもので、あっぷる隊°の子どもたちがトペラトトを操っていました。

[画像]演者の皆さん(70.1KB)

 次の「しずりん&Asuコーナー」では、あっぷる隊°の名前にちなんで「リンゴ・メドレー」から始まりました。Asuさんのピアノと歌の「ほしのこどもたち」では、おおたか静流さんのピアニカも加わり、あたたかなメッセージを会場の皆さんに送っていました。おおたか静流さんが歌うNHK-Eテレ「にほんごであそぼ」の「しったかぶり」、Asuさんのソロ演奏はバート・バカラックの「Alfie」、そして最後は金子みすゞの「私と小鳥と鈴と/みんな違ってみんないい」。おおたか静流さんはひとつひとつ違うたくさんの鍵を連ねて作った楽器を鳴らしてみせて、「ひとりひとり違っていいんだよ」という金子みすゞの詩を紹介。鍵の音色が優しく響いていました。

[画像]風船シャワー(68.1KB)

 アンコール曲は「ぴっとんへべへべ」。出演者全員が舞台前方に並び、踊りも交えて歌いました。会場の子どもはもちろん、大人も一緒に座席に座ったままですが、笑顔で踊っていました。曲の最後には、このコンサート恒例となった天井からの風船シャワーが出演者に降り注いでいました。終了後は係員の誘導のもと、順番に退場した子どもたちには、色とりどりの風船がプレゼントされ、どの子もニコニコしながら受け取っていました。参加された方からは、「久しぶりに生の音楽を聴きました。楽しかったです」「子どもを連れて参加できるコンサートはうれしいです」など、また聴きたいとの感想が寄せられました。
 次回のコンサートについては、流山市文化会館(電話:04-7158-3462)へお問い合わせください。


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