ページ番号1029936 更新日 令和3年2月20日
令和3年2月6日(土曜日)、生涯学習センター(流山エルズ)で森田ゆりさん講演会「DVと子ども虐待」が開催されました。作家・森田ゆりさんは、アメリカと日本で30年以上にわたり専門職に向けた虐待・DV研修の開発に携わってきました。テーマに関心のある方やDVの対応にあたる相談員などおよそ100人が熱心に学びました。
最近発生した痛ましい児童虐待事件。なぜ、母親は子どもへの虐待を止められなかったのか、どうしたら児童虐待死を無くすことができるのか、児童虐待事件の背景にあるDVについてお話されました。講座は森田さんの読み上げるDVのチェックリストに該当する項目がないか、各自で確認することから始まりました。
[画像]写真:講演の様子(35.8KB)DV被害者は、自分が被害者だという自覚が乏しく、周囲にも夫婦喧嘩としか見えないことが多いため、人権を侵害されていることに気づかないそうです。DV被害者は気弱で経済力にも乏しいといったイメージは誤りで、仕事上の立派なキャリアを持ち、堂々と人前で意見を言うことができるような人でも、自分が悪いと思い込まされ、被害者となってしまうことがあるそうです。その後、最近の児童虐待死事件について話は進み、加害者とされる母親は、なぜ子どもを守れなかったのか、事件の経過と、当事者の心理についてお話がありました。
[画像]写真:講演の様子(20.9KB)裁判の経過や、支援団体などの聞き取りから、母親たちは、いずれも夫から苛烈なDV被害を受けていた事実が明らかになりました。そして、暴力と執拗な叱責、恫喝による「学習された無力感」から感情を停止し、目の前の事実に反応しないようマインドコントロールされたことで、解離性障害などの精神病を発症していたことも分かってきました。児童虐待死を無くすためには、虐待に至った家庭は何を必要としていたのかを問うニーズアセスメントが必要であり、また、司法がDV家庭に直接関与し、親の更生プログラムや、母子の一時保護とその後の自立に、しっかり取り組むことも必要だと森田さんは語りました。
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