ぐるっと流山 森の図書館 研究者に会いに行こう! 〜動物の誕生までの道のり〜


ページ番号1024483  更新日 令和2年2月29日


[画像]写真:講義中の様子(34.3KB)

 令和2年1月18日(土曜日)、森の図書館で「研究者に会いに行こう! 〜動物の誕生までの道のり〜」が開催されました。このイベントは、さまざまな分野の研究をしている、東京大学や千葉大学、筑波大学などの大学院生や教員で構成された「流山サイエンスエデュケーションラボ(NSEL)」と森の図書館との共催で行われる科学講座で、小学生に実験や工作を交えて科学の世界を分かりやすく紹介するものです。当日は、理科が好きな小学生5人が参加しました。
 

[画像]写真:産業動物獣医師の仕事の説明の様子(33.2KB)

 この日の講義は、ちばNOSAI連 獣医師・獣医繁殖学者の石山大さんによる「動物の誕生までの道のり」です。初めに、ウシやウマ、ブタなどの病気の予防や治療、繁殖の管理などをする産業動物獣医師の仕事の説明がありました。石山先生がテレビの取材を受けた時の映像もスクリーンに映されました。子どもたちは実際に牛を診察している様子を熱心に見ていました。

[画像]写真:卵の大きさを比較する様子(23.7KB)

 次に、さまざまな動物の卵の大きさをみんなで考えました。シシャモやカエル、ニワトリ、ネズミやウシ、クジラの卵の大きさを子どもたちは考えながら、紙に思い思いの大きさの円を描きました。正解は、全て0.01ミリメートル! 見事に正解したお子さんもいました。多くの哺乳類は他の生き物とは異なりお母さんの体から栄養をもらえるので、大きくなくても良いと石山先生から説明がありました。実際に顕微鏡で、シシャモの卵と牛の受精卵を比べると、サッカーボールとピンポン玉ほどの違いがありました。

[画像]写真:出生体験の様子(30.8KB)

 その後、ヒトやマウス、ウシの受精卵が胚から胎児になっていく様子の動画が上映されると、子どもたちはその光景に圧倒されていました。ウシの分娩の映像を見た後、石山先生が箱と風船で作ってきてくださった模型を使って、子牛の出生体験をしました。二重になった風船を破っていくと、ウシの形をした消しゴムが生まれます。

[画像]写真:牛の神経構造を学ぶ様子(22.4KB)

 また、受精から分娩までの流れを遊ぶために、石山先生手作りの双六が全員に配られました。最後に質問コーナーがありました。「ろっ骨などが折れても、ウシは痛くないのですか?」「ウシは赤ちゃんを産んでからどのくらいの期間お乳が出ますか?」などの質問に石山先生は「ウシはあまり痛みを感じていないか、感じていても我慢をしているようです」「ウシのお乳は子牛を産んでから1年半〜2年くらい出ます。ただし、次の赤ちゃんを身ごもると止まります。」など丁寧に教えてくれました。

[画像]写真:講師の石山先生(27.4KB)

 参加した子どもたちからは「産まれるまでの道のりが良く分かりました」「ヒト以外の生物の産まれ方が分かりました」などの感想が寄せられました。石山先生は「今回は、お腹の中で起こる生命の神秘を伝えました。研究は楽しいですよ」と語ってくれました。次回の森の図書館での「研究者に会いに行こう!」は、3月7日(土曜日)「宇宙機の一生と探検隊の日常」です。詳細は森の図書館(電話04-7252-3200)へお問い合わせください。


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