ぐるっと流山 森の図書館 研究者に会いに行こう! 〜水の掃除屋、微生物〜


ページ番号1023818  更新日 令和1年12月14日


[画像]写真:講座の様子(37.2KB)

 令和元年11月16日(土曜日)、森の図書館で「研究者に会いに行こう! 〜水の掃除屋、微生物〜」が開催されました。このイベントは、大学でさまざまな分野の研究をしている、東京大学や千葉大学、筑波大学などの大学院生や教員で構成された「流山サイエンスエデュケーションラボ(NSEL)」と森の図書館との共催で行われる科学講座で、小学生を対象に実験や工作を交えて科学の世界を分かりやすく紹介するものです。

[画像]写真:講座の様子(26.3KB)

 この日の講座は、筑波大学大学院構造エネルギー工学専攻・水質学者の岸田まりなさんによる「水の掃除屋、微生物」です。お風呂やトイレなど日常生活で使った水がきれいになって川や海に戻ってくる過程や、微生物が水をきれいにしてくれる仕組みについて学びました。

[画像]写真:実験の様子(22.9KB)

 初めに、「水はどこからきますか?」と岸田さんから質問されると、手をあげた子どもたちは、「浄水場」や「川」などと元気よく答えていました。岸田さんからは、浄水場は水をきれいにする施設であることや、汚い水をきれいして川や海へ放流する下水処理場のこと、下水処理で行なわれている「活性汚泥法」によって微生物や細菌を育てて汚れを分解し水をきれいにする方法などの説明がありました。
 次に微生物の観察です。微生物がたくさん入っている活性汚泥の臭いをかいでみました。何とも言えない悪臭に参加者の皆さんは顔を歪めていました。

[画像]写真:ろ過の様子(25.8KB)

 いよいよきれいな水にする実験です。今回は水で薄めた牛乳にミョウバン液を入れたものを使いました。よく混ぜてかたまりができたら、ろ過するという方法で透明な水を取り出しました。子どもたちが、岸田さんの説明をしっかりと聞き、道具を使って一生懸命実験に取り組む様子が窺えました。また、分からないことや、疑問に思っていることなどは積極的に質問をしていました。

[画像]写真:岸田さんの様子(24.8KB)

 最後に岸田さんは、「日常生活のなかで何気なく使っている水はどのようにしてきれいになり、自分たちが使えるようになるのか、また、使った水はどのようにして処理されているのか。そして、水は大切な資源であることなど、今後は水について関心を持って日常生活を送ってほしい」と話しました。参加した小学5年生のお子さんの保護者の方は、「科学に興味を持ち始め、今回で3回目の参加です。実験をしながら学ぶことができるので、毎回楽しみです」と感想を聞かせてくれました。森の図書館では、イベントに関する本の展示、貸し出しを行っています。今回は講義のテーマである「微生物」に関する本の展示を行い、子どもたちは興味深そうに手に取っていました。


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