ページ番号1023750 更新日 令和1年12月6日
令和元年11月23日(土曜日)、スターツおおたかの森ホールで第8回スターツおおたかの森ホールオープニングコンサート「東儀秀樹トーク&ライブ」が開催されました。
奈良時代から今日まで1300年間にわたり雅楽を世襲してきた楽家出身の東儀秀樹さんが狩衣(かりぎぬ)に立えぼし姿でステージに現れると、会場は優美な雰囲気に包まれました。東儀さんが笙(しょう)を静かに口元に構え、かすかな音が発せられると、観客の耳の奥に点のように届きます。点のようなその音は、そのまま途切れず会場全体に響きわたっていきます。「これは、息継ぎをしないで演奏を続けられる笙の特性です」と東儀さんはライブの合間のトークで説明してくれました。
雅楽のおごそかな印象とは異なり、東儀さんのトークは軽快で、笙の紹介時には違う楽器を手に取り、「これは大(だい)です」と仰って会場の笑いを誘っていました。後半は狩衣から一転、レザースーツに身を包み、「JUPITER」や「ハナミズキ」などの耳馴染みある楽曲を篳篥(ひちりき)で披露。おごそかな印象の雅楽の音色が身近に感じられ、東儀さんがトークの中で語っていた、「単に古い新しいではなく、雅楽は、さまざまな音楽のおおもとでつながっている。西洋と東洋と音楽は一連で今日にあるはずです」という言葉を実感しました。
クレー射撃や乗馬、ダイビング、最近は刺しゅうにも挑戦されるなど多趣味な東儀さん。ホワイエでは、プロのカメラマンも唸らせるほどの腕前の写真がCDとともに披露されました。東儀さんの魅力あふれる本公演は、改めて日本文化の魅力を堪能する機会になりました。
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