ページ番号1022519 更新日 令和1年8月19日
令和元年8月10日(土曜日)、森の図書館で「研究者に会いに行こう!〜イルカのカタチの調べ方〜」が開催されました。このイベントは、さまざまな分野の研究をしている、東京大学や千葉大学、筑波大学などの大学院生や教員らで構成された「流山サイエンスエデュケーションラボ(NSEL)」と、森の図書館との共催で行われる科学講座で、小学生を対象に実験や工作を交えて科学の世界をわかりやすく紹介するものです。当日は、理科が好きな小学3年から6年生が参加しました。
[画像]写真:講座中の様子(36.8KB)この日は、Think Squares Project・元国立科学博物館特別研究生・動物形態学者の山本智さんによる講座です。鯨類形態学の研究をしている山本さんから「イルカってどんな生き物かな?」と質門をすると、「海にいる生き物」「肺で呼吸をする」などと子どもたちは元気よく答えていました。山本さんからは、「イルカはお乳で子どもを育て(哺乳類)、音で物を探す生き物です」と説明がありました。
[画像]写真:ワークショップの様子(28.0KB)初めに、配布されたワークシートにヒト(自分)とイルカの顔を描き、ヒトとイルカを比べるという課題が出ました。初めは戸惑った様子の子どもたちでしたが、山本さんからの「目はどこにある?」「耳はどこにある?」「鼻はどこにある?」などの問いかけをきっかけに、ワークシートいっぱいに描いていました。山本さんから、目や耳、鼻、口など、描いた絵から生き物の情報を取り出すこと、また、顔を絵で記録する時は、同じ方向から横向きで記録すると良いなどのアドバイスがありました。
[画像]写真:骨格標本に触れる様子(34.0KB) 次に、ラプラタカワイルカやスジイルカ、ネズミイルカの頭骨や歯の標本に触れてみます。山本さんから、哺乳類であるイルカの標本には魚のように背びれや尾びれの骨がないことや、胸びれには5本の指があること、まれに足が生えているイルカもいることなどの説明がありました。
最後に、研究者が実際に計測する方法と同じ方法で骨格標本の計測を行います。山本さんから、計測方法や、記録の取り方を学び、子どもたちは歯の本数を数えたり、匂いをかいだり、2種類のイルカの違いを観察したりしながら、配布されたワークシートに一生懸命記入していました。中には、気がついたことをイラスト付きでまとめているお子さんもいました。
計測後、子どもたちは、「歯が丸まっている」「歯の真ん中が窪んで、盛り上がっている」「歯の本数は45本だった」など自分たちで調べ、ワークシートに記録をした特徴を発表し合いました。また、今回の講座のテーマである「イルカのカタチの地図」も作りました。山本さんからは、自分たちと同じ哺乳類でありながら、海の中で自由に生活するイルカは、音を発し振動させコミュニケーションをとったり、離れた場所にいる仲間を識別する特徴があることなどの説明がありました。
[画像]写真:講師の様子(24.0KB) 参加した小学6年生のお子さんは、「最初はどんな事をするのか不安だったけど、イルカやクジラなど自分と同じ哺乳類動物について、もっと知りたくなりました」と笑顔で答えてくれました。最後に山本さんは、「ものの見方や考え方を思い込みで判断せずに、実際にものを見て、触れることにより、得られる事がたくさんあるということを今回の講座で知ってもらえたら嬉しいです」と話してくれました。
次回の森の図書館での「研究者に会いに行こう!」は、8月31日(土曜日)「水を吸い込むコウブンシ」です。
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