ぐるっと流山 第2回研究者に会いに行こう! 〜見えない粒を魅せる装置〜


ページ番号1021883  更新日 令和1年6月8日


[画像]写真:講義の様子(34.6KB)

 令和元年5月25日(土曜日)、森の図書館で「第2回研究者に会いに行こう! 〜見えない粒を魅せる装置〜」が開催されました。このイベントは、東京大学・千葉大学・筑波大学の大学院生や教員たちの団体である「流山サイエンスエデュケーションラボ(NSEL)」と森の図書館との共催で行われる科学講座で、近隣の小中学生に実験や工作を交えて科学の世界をわかりやすく紹介するものです。

[画像]写真:講師の青木優実さん(20.2KB)

 当日は、理科好きの小学生11人参加しました。この日の講義は、総合研究大学院大学で素粒子原子核を専攻している青木優美さんによる「見えない粒を魅せる装置」です。「女子が多くてうれしい。ぜひ仲間になってください」と青木さんは笑顔で話しました。

[画像]写真:講義の様子(32.6KB)

 まずは「見えない粒」素粒子についての説明から始まります。青木さんは「素粒子探偵」となって、素粒子の一つ「ヒッグス粒子」を指名手配犯とし、容疑(質量を与える)や動機(なぜできたのか)を探っていきます。アニメや漫画などで子どもたちにもなじみのある探偵や指名手配犯に例えたり、可愛いイラストを使うなどして、難しい内容もとても分かりやすく説明され、子どもたちも真剣に耳を傾けていました。

[画像]写真:蒸気の凝結作用を利用して飛跡を検出する「霧箱」(26.9KB)

 装置作りでは、蒸気の凝結作用を利用して飛跡を検出する「霧箱」を作りました。霧箱が初めて作られたのは120年以上も前だといいます。今回は、透明な容器、黒い紙、アルコール、ドライアイスなどを使って作ります。説明をよく聞きながら、子どもたちは順調に作り上げていました。出来上がった装置にある物質を入れ、強力なライトで照らすと、霧状になったアルコールの中を、アルファ線などが飛び交う跡が見られ、子どもたちは大喜びで装置の中を凝視していました。アルコールの量やどれくらい霧になったかで、すぐ見える人や見えにくい人もいましたが、最後は全員、自分で作った装置で見えない素粒子の飛ぶ跡を見ることができました。

[画像]写真:アルファ線などが飛び交う跡を観察する子どもたち(32.1KB)

 子どもたちからは「ちょっと大変だったけど楽しかったです」「面白い形のものも見ることができました」といった感想がありました。保護者の方からは、「身近なもので、子ども目線で実験を行ったのが良かったです」などの声が聞かれました。
 次回の開催は6月15日(土曜日)です。お問い合わせは、森の図書館(04-7152-3200)まで。


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