ページ番号1021597 更新日 令和1年5月10日
平成31年4月20日(土曜日)、森の図書館で「第1回研究者に会いに行こう! 〜氷が語る地球の今昔〜」が開催されました。このイベントは、東京大学・千葉大学・筑波大学の大学院生や教員たちの団体である「流山サイエンスエデュケーションラボ(NSEL)」と森の図書館との共催で行われる科学講座で、近隣の小中学生に実験や工作を交えて科学の世界を分かりやすく紹介するものです。
当日は、理科好きの小学3年〜4年生が参加しました。この日の講義は、東京大学大学院地球惑星科学専攻・地球化学者の宮本千尋さんによる「氷が語る地球の今昔」です。
北極や南極の大陸を覆う分厚い氷「氷床」はどのようにしてできあがったのか。子どもたちからは「海が凍った!」という意見もありました。「氷床は、降った雪がその重さで押し固まってできたものです」と宮本さんから説明がありました。一番下は約45万年前のもので、昔の地球の情報がそこから読み取れるそうです。アイスコアと呼ばれる円柱状の氷を掘り出す動画が流されると、子どもたちから「大変だ」「難しい」という声があがりました。
[画像]写真:子どもたちの様子(25.5KB)次に、アラスカの氷河の氷の中に閉じ込められた、昔の空気を取り出す実験が行われました。いつも見る氷と何が違うか問われ、「つぶつぶが入っている。」と答える子どもたち。そのつぶつぶが、閉じ込められた昔の空気でした。それが水の中に出てきてパチパチと音を立てるのを、みんなで耳を寄せて聞いていました。この空気の成分の割合から、当時の気温や大気中の物質を調査することができるそうです。「すごい!」と子どもたちは目を輝かせていました。
[画像]写真:硫酸カルシウムの様子(21.2KB)研究者の宮本さんは、エアロゾルについても研究しています。エアロゾルとは空気中の小さな粒子で、雲の増減など気候との関係が深いものです。エアロゾルの有無で、フラスコ内の雲のでき方が違うことを確かめる実験をしました。更に、黄砂の成分の一つである炭酸カルシウムが、空気中の成分によって化学変化を起こす、という実験を行いました。化学変化によって出来上がった塩酸カルシウムや硫酸カルシウムが、水に溶けたり溶けなかったりする様子を、子どもたちは興味津々で見つめていました。最後にろ過して取り出した硫酸カルシウムが、子どもたちへのお土産となりました。
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