ページ番号1018813 更新日 平成30年6月26日
平成30年6月17日(日曜日)、森の図書館で「第3回研究者に会いに行こう! 〜自然環境がわかるヒト社会〜」が開催されました。このイベントは、大学院でさまざまな科学分野の研究をしている、東京大学や千葉大学、筑波大学の大学院生や教員らで構成された「流山サイエンスエデュケーションラボ(NSEL)」と、森の図書館との共催で行なわれる科学講座で、近隣の小学生を対象に、実験や工作を交えて科学の世界をわかりやすく紹介します。
[画像]写真:講師の野村さん(29.0KB) 3回目となるこの日の講義は、東京大学大学院教育学研究科の野村一貴さんによる「自然環境がわかるヒト社会」です。フィールドワークを通して、自然環境からヒトの社会や歴史を考えることについて学びました。
初めに、昔の生活道具や職業などの写真が出され、「これは何する道具かな? 何をしている人だろう?」と野村さんから質問がありました。手を上げた子ども達から、「火熨斗(ひのし)」という言葉や、ハエ取り紙の写真に「虫を捕る紙」といった答えが出て、野村さんも驚いていました。
次に、地質調査の話では、流山市の地名にもある「貝塚」を例に歴史を学びました。貝塚があることで、当時の人々の生活模様やその場所が海であったこと、人々は海と共に生活を変化させてきたことなどがわかるといいます。また、現在の土壌や地質時代の地層を調べると、花粉を通して過去の森林の歴史やその地域に育つ植物を知ることができ、気候の変化も調べることができるということです
[画像]写真:観察(31.1KB) 最後に、どんぐりの木の花粉と、珪藻土の化石を顕微鏡で観察しました。一人ひとりプレパラートを使って、顕微鏡をじっくりと覗くと、「見えた!」と子ども達も大喜び。
子ども達は難しい話でもしっかりとメモを取り、最後まで集中している様子で、保護者の皆さんもとてもうれしそうでした。理科が好きという小学5年生の児童は、「全講義に参加する予定です。次の講義も楽しみです」と感想を聞かせてくれました。
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