呉服新川屋店舗


ページ番号1013091  更新日 令和4年1月13日


[画像]呉服新川屋店舗の写真(371.5KB)

 市役所から江戸川の方向に歩いて5分ほどにある流山市加6丁目の旧県道の三叉路を流山広小路といいます。
 江戸川に沿ったこの道路(旧県道)沿いの地区は、江戸時代から河岸がつくられ、東北・北関東からの物資の集散地として江戸川の水運業や、江戸時代中期に開発された味醂醸造業などで栄えました。
 道路に沿って、醸造業の蔵や各種の商店が建ち並び、近郷近在から人々が集まる賑わいをみせていました。江戸時代に小林一茶がしばしば訪れたのも、幕末に新選組が来たのも、流山が交通の便がよい、当時としては大きな町であったことを物語るものでしょう。明治の初期には葛飾県や印旛県の県庁が、今の中央図書館・博物館の付近に置かれました。
 呉服新川屋は、流山広小路交叉点のやや南に位置する土蔵造りの商家です。創業は幕末の弘化3年(西暦1846年)、今回登録される店舗は棟札から明治23年(西暦1890年)に大工土屋熊五郎が建てたものです。2階建てで1階が店舗、2階が住まいとなっている形式は当時の典型的な商家です。分厚い土蔵壁は火災の延焼を防いだといい、左右の鬼瓦は恵比寿・大黒があしらわれています。
 流山広小路地区には、かつては土蔵造や町屋形式の商家が多く見られました。そのような建物は、現在の県道松戸野田線が建設され、市制が施かれた昭和30年代後半から40年代ころから姿を消し、現在までに加速度的に少なくなってしまいました。
 呉服新川屋店舗は、現在も活躍している少ない建物のひとつで、その建築年代や意匠から見て、流山広小路地区を代表する建物ということができます。
 流山市では登録文化財の第1号です。      

名称
呉服新川屋店舗
ふりがな
ごふくしんかわやてんぽ
区分
国登録有形文化財
所在地
流山市加6-1305
時代
明治23年築
指定年月日
平成16年11月29日
備考
建造物

地図


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