はばたけ千羽鶴〜広島原爆と千羽鶴の生まれたわけ
更新日 平成28年8月10日

[画像]浪曲の写真(62.4KB)

 平成28年8月6日(土曜日)、生涯学習センター(流山エルズ)で「はばたけ千羽鶴〜広島原爆と千羽鶴の生まれたわけ」が開催されました。第6回流山ジャズフェスティバルの一環として、流山文化のまちづくり実行委員会が、生涯学習センター(流山エルズ)指定管理者アクティオ株式会社の共催、社団法人漫才協会や株式会社テレビランド、笑いと健康学会の協力、さらには「明日も平和であるためにを推進する会」の協賛を得て、広島に原爆が投下された8月6日に平和都市宣言のまち流山で企画されたものです。


[画像]映画「千羽づる」上映の様子の写真(53.7KB)

 この日は、生涯学習センター(流山エルズ)を拠点に、流山市の健康都市宣言を受け、7年前から続けられている「笑って健康! お笑い大行進」などのプロデュースをされている笑いと健康学会会長の澤田隆治さんが、イベントを企画した趣旨や経緯を紹介。お腹の底から笑うのも免疫力を高めるが、感動して涙を流すことも健康によいので「きょうの浪曲や映画で思い切り泣いてすっきりしてください」と会場に呼び掛けました。


[画像]浪曲を披露する三原佐知子師匠の写真(56.7KB)

 浪曲は、「母恋あいや節」などで有名な女流浪曲師の第一人者・三原佐知子師匠を大阪からお招きし、オリジナル作品「はばたけ千羽鶴」を披露。曲師は若手三味線奏者として人気の虹友美さんです。今夏、オバマ米大統領が折ったことでも有名になった「禎子の折り鶴」の物語を浪曲で披露しました。「浪花節」と言われ関西から全国に広がった浪曲ですが、最近ではなかなか生の公演を聴く機会も少ないことからご家族で楽しんでいただきたいと夏休みに開催しました。


[画像]朗読の写真(58.7KB)

 朗読は、生涯学習センター(流山エルズ)で開催された企画展「東京大空襲」展や「無言館」展などでも朗読を行ったガントレット敦子さんと、流山音訳グループとして視覚にハンディをお持ちの方々のためにボランティア活動を続けている菅原美代子さんのお2人。この日は、米従軍カメラマンだった故ジョー・オダネル氏から見た広島原爆についての朗読が行われました。NHKスペシャル「解かされた封印〜米軍カメラマンが見たNAGASAKI」などで知られるようになった同氏の写真「焼き場に立つ少年」などを映写しながら朗読が行われ、原爆の悲惨さが訴えられました。


[画像]合唱の写真(65.8KB)

 合唱では、生涯学習センター(流山エルズ)の「夏休みの子どもワークショップ」のひとつ「歌を楽しもう」に参加した子どもたちによって平和への願いを込めた歌声が披露されました。大きな折り鶴が置かれたピアノの伴奏で、「お山の杉の子」などが小学生によって歌われました。昭和19年に少国民歌の懸賞募集の第1位入賞歌だったこの歌は、内容に戦時色があったことから戦後の一時期は放送やレコードの販売が禁止になったと声楽家の熊坂牧子さんから解説が行われました。


[画像]展示の写真(65.7KB)

 会場となったホールの外では展示も行われました。広島に投下された原子爆弾により被爆し、白血病におかされ12年の短い生涯を閉じた佐々木禎子さんの闘病生活や、亡くなられたに後に周囲の人たちの活動により原爆の子の像が完成するまでの経緯などがわかりやすく展示されていました。昭和62年に市制施行20周年を記念して平和都市宣言をした流山市は、終戦60周年を翌年に控えた平成16年から、平和を願った千羽鶴の作成活動を市民の皆さんと始めましたが、なぜ、千羽鶴が平和を祈る象徴になったのかを展示で説明しました。


[画像]募金をする参加者の写真(65.8KB)

 この日、最後に行われたのは映画の上映会です。映画は平成元年に製作された「千羽づる」。手島悠介原作の同名小説の映画化で、脚本・監督は「ハチ公物語」の神山征二郎、共同脚本は「春駒のうた」の松田昭三、撮影は「神々の履歴書」の南文憲が担当し、倍賞千恵子、広瀬珠実、前田吟らが出演しています。アメリカ大使館に英訳字幕入りの同作品があるという名作ですが、DVD化されていないことから今回、配給会社に16ミリ映画フィルムをDVD化してもらって上映が実現しました。会場では、涙が流す方々の姿が多数見受けられました。会場には広島への募金箱も設置され、多くの方々の善意が寄せられていました。



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