茂野?園展を開催
更新日 平成28年6月29日


5月29日まで一茶双樹記念館で開催中

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 平成28年5月14日から「小林一茶の世界に迫る 茂野?園展」が一茶双樹記念館で開催されています。
 茂野?園さんは山形県鶴岡市の大正時代から続く商家に生まれ、筑波大学芸術学群で書を専攻されました。千葉県立東葛飾高等学校講師などを経て、市内西深井で小学生から成人対象の書道教室「三友書園」を主宰しています。
 日展に2度入選(平成6年・25年)され、読売書法会理事を務められるなど、実力派の書家である茂野さんは、書を志して30年、流山に住んで30年がたち、地元流山が小林一茶ゆかりの地であることに目を向け、一茶の句に触れ、その心を筆で形にしたいと考え、一茶の句を学び、作品の創作に没頭されました。


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 こうして生み出された茂野さんによる一茶の俳句作品は、これまで、1月に「流山市立博物館」、4月に「運河駅ギャラリー」においてそれぞれ展示され、いよいよ5月、一茶ゆかりの場所である一茶双樹記念館にお目見えすることになりました。
 一茶双樹記念館では、掛軸、額、屏風、扇、篆刻など、さまざまな形や素材の作品が双樹亭内に飾られるとともに、木の枝や切り株などに描かれたダイナミックな作品が、縁側や軒先、庭園内に置かれ、屋内外ともに心地の良い空間を創り出しています。


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 小林一茶は動植物を多く詠んだことで知られ、とりわけ小動物に注がれる一茶の愛情がにじみ出た句は数多くあり、今回の展示会でも次のような作品を見ることができます。
 「蟻の道雲の峯よりつづきけん」、「蝸牛そろそろ登れ富士の山」、「恋猫の源氏めかする垣根かな」
 会期2日目の5月15日には、茂野さんによる「展示解説&ミニ講演会」が開催されました。茂野さんが書を学ぶ中で、のめり込み、自身の書の礎としたものとして、中国戦国時代の金文、漢代の隷書「楊淮表(ようわいひょう)紀(き)」、日本の空海、良寛が挙げられます。講演会では、これらの名品の拓本や複製をご紹介いただくとともに、茂野さんの臨書作品をじっくりと鑑賞しました。


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 みりん醸造で財をなした五代目秋元三左衛門(俳号:双樹)と小林一茶の連句を屏風にし、兄弟のように心を通わせた二人の思いをたどるなど、尽きない興味を原動力とし、これからも、一茶の心を形にする創作活動を続けていかれるとお話されました。講演会に参加者された流山の郷土史家・青木更吉さんからは、一茶が流山を第二のふるさととしていかに大切にしていたかについてのお話をいただき、また、今回の茂野さんの作品制作に大きな役割を果たした、柏の森かずおさんからは、木の素材制作と茂野さんの作品制作の秘話も披露していただきました。


[画像]会場の様子(112.5KB)

 展示会は今週末、5月29日までです。薫風が木々揺らす5月の庭園の美しさと合わせ、素晴らしい作品を鑑賞できるこの機会を、ぜひお見逃しなく。お問い合わせは一茶双樹記念館04−7150−5750



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