ゆうゆう大学3学園合同公開講演会「賢いカラスの本当の秘密」
更新日 平成28年5月12日


賢いカラスの本当の秘密

[画像]会場(66.4KB)

 平成28年4月26日(火曜日)、文化会館でゆうゆう大学3学園(中央学園、北部学園、南流山学園)合同の公開講演会が開催されました。
 満60歳以上の市民が集い学ぶゆうゆう大学は、各公民館に6学園を設け、2年間のカリキュラム期間中に年3回在学生以外の一般の方も受講可能な公開講演会を開催し定評を得ています。今回の講演会のテーマは「賢いカラスの本当の秘密」、講師は科学ジャーナリストであり、日本鳥学会会員 都市鳥研究会幹事の柴田佳秀さんです。NHK生き物地球紀行シリーズや講談社の「動く図鑑MOVE」等幅広く活躍中の柴田佳秀さんの講演会を楽しみに、約350人の幅広い年齢層のお客様が来場されました


[画像]講演1(62.0KB)

 講演会は来場者参加型の「カラス検定」から始まりました。「カラスの死体はUFOが持ち去るのか?」「カラスはゴミの出る曜日を知っている」等の都市伝説のようにあるカラスの様々な逸話を検定形式で紹介され、ざわめきや笑いがおきました。映像を交えた柴田さんのユーモラスなお話に、会場は和やかな雰囲気に包まれました。


[画像]講演2(59.4KB)

 続いては、主にハシブトガラスとハシボソガラスの違いや、食生活や身体機能などについての興味深い話でした。中でも、生活に密着したゴミ問題に通じるカラスの色の見えかたの説明があり、人間には見えない波長の紫外線が見えるとの話など、実際の対策に生かせるものがあった様子で、来場者は真剣にメモを取っていました。


[画像]観客席の様子(77.9KB)

 休憩をはさんで講演の後半は、カラスの生態や社会性についてのお話でした。カラスの求愛や子育て、一日の行動などから、カラスと人間の関係や社会問題などに改めて向き合う機会を得られた様子が、講演後の来場者アンケートからも伺えました。
 講演の最後には、質疑応答の時間が設けられました。時間を惜しむかのように活発な質問があり、公開講演会は盛況のうちに幕を閉じました。
 


[画像]終了後(73.5KB)

 閉会予定時間となり質問できなかった来場者から「カラスは、人間を個人として覚えるのか」との質問が職員にあり、アンケートにも同様の質問が数件ありました。柴田さんにお伝えしたところ「カラスは人を覚えます。実験では顔を覚えることが分かっています。私たちでは見分けのつかないカラスの顔の特徴もカラス同士は覚えていて識別しているので、人の顔の区別は、案外簡単なのかもしれませんね」との回答でした。
柴田さんの科学ジャーナリストならではの視点や、身近ながらも不可思議なカラスについての講演を聞いてみたいと足を運び、会場を後にした多くの方々は、受講前よりきっとカラスを身近に感じ、好きになったのではないでしょうか。柴田さんが講演の中で示したようにカラスと人間の関係について特にゴミの問題については、人間である私たちのモラルも問われていることが窺えました。

 この公開講演会に先立って、公民館から熊本地震災害支援募金の案内があり、ご来場の皆様にご協力をいただきました。市では、熊本地震災害支援募金を行っています。またゆうゆう大学では、在学生以外も受講可能な合同公開講演会を3回開催いたします。広報ながれやま等でお知らせしますので楽しみにお待ちください。



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