盲導犬ユーザー交流会
更新日 平成18年2月6日


盲導犬地域ユーザー交流会 ビギナーの悩みにベテランユーザーがアドバイス

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 平成18年2月4日(土曜)、南流山センターで千葉県盲導犬ユーザーの会が主催した盲導犬地域ユーザー交流会が行われました。十数頭の盲導犬と約100人の関係者らが県内各地から集まり交流を深めました。県内の盲導犬ユーザーの交流会は2回目。流山で盲導犬のカーリンと暮らす片山澄江さんが中心になって呼び掛け実現しました。


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 大網白里町から駆けつけた男性ユーザーは「駅から会場まで広い歩道を歩いて来ました。パートナーの犬も私も安心して来られました」。また、習志野市から来た女性ユーザーは「習志野市では盲導犬は私のパートナー1頭だけですが、同じ人口規模の流山では2頭目が誕生しました。啓蒙普及をしていきたい」と語りました。


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 昨年6月に訓練所でパートナーのホーリーと生活を始め、ユーザーとしてはビギナーの道端久美子さんは、周囲のベテランユーザーに「訓練所ではそんなことはなかったのに、流山で一緒に暮らすようになって、ホーリーが拾い喰いをする。そんなに食べ物が落ちているとは解らなかったが、拾い喰いを防ぐためのジェントルベルトをすると、そんな気はないのに周囲から“犬を虐待していて、かわいそう”と言われる」と悩みを訴えました。ベテランユーザーからは「リードを短く持って、首が下がらないか常に気を配る」とか「朝、食事をするときにわざと落として、拾って食べるのはいけないことだと教える」といった「私もそれで苦労したけど、こうして乗り越えた」という具体的な体験談でアドバイスしてくださいました。


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 また、商店街を歩くとウンチをすることもあって、周囲の人から「店先で排泄されては困る」と叱られると悩みを打ち明け、常にワンツー袋をベルトに付けて歩き、ぞうきんも砂も持ち歩いていらっしゃるそうですが、子どもは、「口笛を吹いたりしちゃダメだよ」とか「そんなときは犬に視線を合わせちゃいけない」とか言ってくれるのに、大人の方が「ウンチしては迷惑だ」と言う。出かける前に排泄させるよう肛門マッサージまでしてから出てくるのに、だんだん歩ける範囲が狭くなって辛いと涙を流しながらアドバイスを求めました。


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 こうした盲導犬ビギナーの道端さんに、周囲からは啓発して理解を広めたいという声が数多く寄せられ、出席していた井崎市長や飯田保健福祉部長、豊島障害者支援課長、鈴木教育長らも啓発の大切さを痛感したと語っていました。流山市では、平成16年3月に市役所で第1回盲導犬フェアを開き、アイマスクをつけた健常者が盲導犬と一緒に市役所周辺を歩く疑似体験などが行われ、盲導犬に対する本格的な啓発が始まり、同年6月には「Welcome!ほじょ犬 流山市」というシールを市単独で2,000枚作成し、市飲食店組合などを通じて普及に努めるなどの活動を続けてきました。また、ことし1月にも八木北小学校や向小金小学校などで児童に片山さんが体験談を聴かせる総合的な学習などを行い継続的な啓発に力を注いできました。


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 しかし、なかなか理解が広まらずに今回、道端さんが体験されたような現実があることから井崎市長は「できるところから地道に繰り返し広報活動などを続けていきたい。ユーザーの皆さんも小学校などで体験談を聞かせてあげて根気よく理解を広めてください」と参加者を激励しました。道端さんは、「先輩の片山さんやケースワーカーに背中を押され盲導犬ユーザーに踏み切ったが勇気のいる決断でした。盲導犬というとスーパードッグのようなイメージでとらわれがちです。いまは、まだまだゆっくりしか歩けませんし、うまくいかないことも多いのですが、どうか私たちを理解して見守ってほしい」と涙を拭きながら語っていらっしゃいました。この日は、流山市音楽家協会に所属する熊谷道子さんのソプラノなど、ヴァイオリンやピアノのミニコンサートが行なわれ、朗読グループおりづるの朗読会などのアトラクションも楽しみました。



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