利根運河の花ごよみ
更新日 平成18年8月17日


利根運河の生態系を守るが「利根運河の花ごよみ」を寄贈                                        市民活動団体公益事業でA4版カラー40ページの冊子を刊行

[画像]市長室で寄贈(15.7KB)

 利根運河の生態系を守る会(田中利勝代表)が、「本邦で最初の本格的な河川の花ごよみ本ではないか」と自負する「利根運河の花ごよみ」を刊行し、平成18年8月17日(木曜日)、井崎市長を訪れ「学校や図書館などで活用してほしい」と85冊を寄贈くださいました。


[画像]利根運河の花ごよみ(21.3KB)

 流山市内に事務局を置く同会は、明治の水運の土木遺産である利根運河とこれに隣接する湿地、水田、水路、斜面林、畑等を丸ごと、「自然と歴史と文化に彩られた・水と緑の生態回廊」と位置付け、この豊かな自然と生態系を守り後世に引き継いでいくことを目的に平成11年10月30日に設立した市民団体です。会員は、利根運河流域3市の流山市、野田市、柏市はもとより広く県内外の市民約130人で構成され、生きもの調査、学習会および観察会活動等を定期的に行っています。


[画像]会員の皆さんが市長室を訪れ(16.4KB)

 調査は、運河の植物に魅せられた会員有志約15人が参加し、平成15年1月から17年12月までの3年間、延べ61回(原則毎月2回)、利根運河の中〜上流(運河橋から水堰橋までの約4kmの両岸)堤防の内外に生息する野草を中心にその種類と開花日を、湿地に足をとられないよう長靴で歩き調べ尽くしました。その結果、調査区域内で、東葛地域では初記録となる植物を含め、植物種数93科、548種を確認しました。明治23年から百年以上の歳月をかけて育まれてきた利根運河の植物相は、在来種が約80%とまだ健在で(湿地性の在来種が多い)、希少種はフジバカマなど環境省レッドデータ記載9種、千葉県レッドデータ記載26種を確認することができました。


[画像]市長室で記念撮影(15.4KB)

 そこで、この利根運河の豊かな植生の事実と、身近な故郷の河川空間に咲く植物の魅力を多くの方に知っていただきたいと、自主財源に加えて、今年度から流山市がスタートさせた市民活動団体公益事業の支援を受けて作成しました。市民活動団体公益事業は、補助金を得ようとする公益事業を公募で市民から募ったもので、同会も手を上げ、公開審査会や同市補助金審議会などを経て決定したものです。こうした公的支援を得た経緯から販売と同時に、国土交通省江戸川河川事務所、利根運河に隣接する流山市、野田市、柏市の小中学校、図書館、公民館等に寄贈。「利根運河ファン拡大の一助になればと」と語っています。なお、「利根運河の花ごよみ」(A4版カラー40ページ。700円)についてのお問い合わせは同会・柳沢 電話/ファクス04-7124-9145へ。



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