常盤松中学校の公開授業
更新日 平成18年10月24日


常盤松中学校の研修「学びの共同体づくり」 東大佐藤学教授を招いて〜秋田や静岡からも視察に

[画像]学び合いを学ぶ(16.9KB)

 平成18年10月23日(月曜)、常盤松中学校(池畑雅樹校長・生徒数439人)で、日本教育学会会長で東京大学教授の佐藤学さんを講師に招いて公開授業や研修会が行われ県内外から多くの教育関係者がビデオやカメラを持って集まり、授業のあり方などを学びました。「一人残らず授業に参加してもらいたい」という願いを現実のものにしようと、同校では「学び合う」関係を大切にしたいと平成16年度から佐藤教授を招いて研修会を続け3回目を迎えました。同校では、生徒同士の「学び合い」、教職員相互の「学び合い」、親や地域の方と教師の「学び合い」を深めたいと、他校の教職員や地域の人々にも研修会を公開しています。


[画像]真剣に授業に取り組む生徒(14.4KB)

 生徒同士の「学び合い」を深めるため、お互いの表情が見合えるように「コの字型」に机を並べて授業を展開。一人ひとりのつぶやきを大切にし、考えを絡め合いながら学習するために「グループ」での学習を大切にしています。これによって、互いを大切にしあい、友達の意見やつぶやきに耳を傾けるようになるといいます。また、教職員相互の「学び合い」については、互いの授業を見合って勉強し合えるよう職員全員が授業を互いに公開。これを通して「子どもをどう見るか」を勉強し、「どこから子どもの学びが始まったか」、「どこから学びが切れたか」、「話し合う課題はどうだったか」などを話し合います。こうした研修授業はビデオに記録を残し、話し合いの材料にしています。この研修については、お互いをかばいあい、発展や反省がなくなってはいけないと、外部からアドバイザーを招いて客観的にみることとしており、今回も日本教育学会会長・東京大学教授の佐藤学さんを招き、指導・助言をいただくこととなったものです。


[画像]生徒たちに助言・指導を行う佐藤教授(17.6KB)

 親や地域の方と教職員の「学び合い」については、できるだけ学校を開かれたものにしたいと、地域の力も借りての学校運営を目指しています。今までも学習ボランティアなど地域の力が教室に入り一緒に子どもの指導をしています。この日お邪魔したのは、5時間目の体育館で行われた3年2組・橋本教正教諭の数学の公開授業。興福寺の五重の塔の高さを計算しようというもので、相似比を使った辺の求め方や縮図や略図を用いて塔の高さを求める方法を考えて解くのが狙い。コの字型の机に向かった4人の生徒がプリントに定規を当てたり、電卓をたたきながら話し合う周囲にはカメラを持った教職員がずらり取り囲み、熱心にメモをとっていました。当日は市内ばかりでなく秋田や青森、静岡などからも学校教育関係者が視察に来ていました。池畑校長は「佐藤先生は“どんなに大きな改革も小さな一歩で開始され、小さな改革の積み重ねによって達成される”とおっしゃっています。まだ3年目で、通過点の学校ですが、学びの研修を一人でも多くの子どもや教職員や地域の方々にお伝えしたい」と語っています。



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