春には桜、秋には曼珠沙華と季節の花などが楽しめ、散歩やウオーキングコースとしても地域の方々に親しまれている利根運河。この利根運河が、このほど「美しい日本の歴史的風土100選」（同実行委員会主催、国土交通省・文化庁・全国地方新聞社連合会ほか後援）の「準100選」に選定されました。

　「美しい日本の歴史的風土100選」は（財）古都保存財団が、「古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法」施行40周年記念事業として、日本全国に存在する、歴史・文化的資産と自然的環境が一体となった美しい「歴史的風土」を保存・継承し、風格ある活力に満ちた地域社会を実現することを目的に行ったものです。

　北は北海道、南は沖縄まで全国698市からの応募があり、世界文化遺産などの特別枠51市を除いた101市が特に優れた美しい日本の歴史的風土を有する「100選」に、またこれに準ずる116市が「準100選」に選定されました。県内では、利根運河のほか、香取市の水郷・成田市の新勝寺・我孫子市の手賀沼の古墳が同じく準100選に選ばれました。

　利根運河は、近代土木遺産としても「最も重要な土木遺産で、国指定重要文化財に相当する」Aランクに評価されており、昨年には「土木学会選奨土木遺産」にも認定されました。また、観光立県千葉モデル推進事業により、桜のライトアップ施設の設置や、曼珠沙華の植栽、眺望の丘の整備など、竣工から117年を経て、さらに市民に親しまれ、魅力ある運河へと変貌を遂げています。

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