認知症サポーターフォローアップ講座
更新日 平成27年2月25日

[画像]対談(17.9KB)

   「認知症サポーター」は、認知症を正しく理解して、認知症の方やご家族を温かく見守り、支援する応援者のことを言います。現在、全国で446万人を超える方が認知症サポーターとなっており、流山市においても、5,300人を超える認知症サポーターが誕生しています。平成27年2月17日、認知症サポーター養成講座を受講済みの方を対象にした、フォローアップ講座が開催されました。「認知症本人の思い」と題し、当事者の声を発信する活動をされている、日本認知症ワーキンググループ共同代表の中村成信(しげのぶ)さん、NPO町田市つながりの開(かい)理事長の前田隆行さんに、対談をしていただきました。


[画像]テーマは「認知症本人の思い」(18.6KB)

   中村さんは、今から約8年前に、スーパーでお金を払わずチョコレートを持ち出してしまったとされ、逮捕、懲戒免職処分となり、その後、ピック病(前頭側頭型認知症)と診断されました。その時の主治医に「あと5年、10年したら、今の中村さんではなくなってしまう」と言われ、絶望的な気持ちになったと言います。孤立状態にあった中村さんを救ったのは、趣味であった写真をまたやってみたらという主治医のひとことで、奥様が一眼レフのカメラをプレゼントしてくれたことでした。そして、写真などの趣味を通して、仲間との交流が広がり、地域の人たちも中村さんのことを理解して見守ってくれるようになったそうです。中村さんは、「認知症になったからといって何もわからなくなってしまうわけではない。できる能力、残っている能力もあるので、それを周りの人が引き出してほしい。そして、地域や仲間の支えがあれば前向きに生きられるということをわかってほしい。」とお話しされ、参加者の皆さんもうなずく様子が見られました。
 


[画像]座談会(22.0KB)

   その後、「認知症サポーターとして自分にできること」というテーマで、まず、松戸市で、認知症サポーターとして積極的に活動をしている「オレンジ協力員」の4人の方に取り組みについて発表していただいた上で、参加者同士の座談会を行いました。座談会では活発な意見交換がなされ、「まずは、自分たちで声かけの仕方を練習しよう」など、具体的な意見が出され、講師の前田さんからも、「声を形にすること、一歩踏み出すことが大事です」というメッセージが発信されました。1月に厚生労働省が発表した「新・オレンジプラン」では、認知症の人の視点に立って、認知症の人が自らの言葉で語る姿を発信することにより、理解を深めることや、認知症サポーター養成講座を受講した人が、さまざまな場面で活躍すること等を施策として打ち出しました。地域に暮らす人々が、認知症の人の気持ちを理解し、支える手だてを知っていれば、「尊厳ある暮らし」をみんなで守ることができます。流山市では、今後も認知症サポーターのフォローアップを実施予定です。また、市内4か所にある地域包括支援センターで認知症サポーター養成講座を実施していますので、開催を希望される方は、お気軽にお問い合わせください。
 



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