産官学コラボ「和食とみりん」食文化講座が開催
更新日 平成26年7月22日


NHK「きょうの料理」の柳原尚之さんも講演

[画像]井崎市長(45.7KB)

 7月20日、生涯学習センターで産官学コラボ「和食とみりん」食文化講座が開催され、約280人の方が参加されました。
 今年は、料理でよく使われる「本みりん」のもととなる「白みりん」がここ流山で誕生してちょうど200年。今回の講座では、白みりんの歴史と料理での魅力、そして若さあふれる高校生のレシピ紹介などが行われました。
 冒頭では井崎市長が「今日のこのイベントで、料理に欠かせないみりんの知識や興味を深め、多くのことを学んでください」と挨拶をしました。


[画像]川根さん(44.3KB)

 まず初めに、元市立博物館館長・川根正教さんからみりんの歴史について講演がありました。
 約400年前、みりんは調味料というよりは、女性やお酒が苦手な人でも飲みやすい「甘いお酒」として人気があったそうです。流山の「白みりん」は江戸時代の後期に誕生し、明治時代にはすでに有名だったと文献に記されています。川根さんは、現存する「美里舞(みりん)」と記された最古のラベルなどを実際に映し出しながら、分かりやすく歴史を解説されました。


[画像]依田さん(43.1KB)

 続いて、流山キッコーマン株式会社商品開発部長・依田崇さんから、隠し味の王様・みりんを実際に作る工程や原料、料理に使うとなんでおいしくなるのかという調理効果などの説明がありました。特にみりんの煮崩れ防止効果の説明で、水のみで煮たじゃがいもの細胞がつぶれているのに対し、みりんで煮たものは形が残っている写真を見た皆さんはその差に驚いていたようでした。


[画像]柳原さん(40.3KB)

 NHK「きょうの料理」の出演などでご活躍の料理人、近茶流嗣家・柳原尚之さんの講演は、「江戸時代の人はどのような食事をしていたと思いますか?」という質問から始まりました。いか焼きやそば(のつゆ)、うなぎのかば焼き、焼き鳥など、今でもよく食べられるものもすでに江戸時代から食べられており、みりんがなければ日本料理は発展しなかったと、当時のレシピ本から再現した料理を紹介しながら説明されました。


[画像]ポスターの第1位作品(44.4KB)

 また、今回は流山高校生徒たちが考案したみりんをPRするポスターとレシピの紹介を行いました。
 野々下からお越しの小泉尚子さんは「高校生のレシピのアイディアに驚きました。サラダうどんにアボカドを入れたり、みりんを使っためんつゆの味がするメレンゲを乗せたりという発想がなかなかできません。今後は今日紹介されたレシピを実際に食べることが出来る場やレシピ集みたいなものがあるとうれしいですね」と話してくださいました。


[画像]自由討論の様子(50.8KB)

 講座の最後には、柳原さんと流山高校の生徒3人が自由討論の機会がありました。柳原さんと意見を交わし、発表の時には司会を務めた同高校3年の原田瑞穂さんは「意識して料理にみりんを使ったことがあまりなく、今回の講座の準備などを通して、上品な甘みのあるすばらしい調味料だということを学びました。また、ご飯を作ってくれる母とも、みりん入れた?など、料理のことを話題にすることが多くなりました」と話してくれました。


[画像]柳原さんが再現した当時の料理(45.7KB)

 白みりん200年の記念の年となる今年は、まだまだ企画がたくさんあります。8月30日には流山市(文化会館)で白みりんと醤油を題材にした演劇を、流山おおたかの森高校と野田中央高校の演劇部の生徒が披露します。博物館では、9月23日まで「流山のみりん」と題した企画展を行っています。10月には流山白味醂200年祭を予定しています。
  また、今年の広報ながれやま1月1日号では、白みりんの歴史や調理効果などを4ページに渡って特集していますので、ぜひご一読ください。



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